水槽を立ち上げてしばらくすると、必ずコケが出てくる。これは避けられない。問題は「どのコケが出ているか」と「原因が何か」を理解して対処できるかどうかだ。
コケの種類と原因
茶ゴケ(珪藻)
見た目: 茶色・泥っぽいコケがガラス面・砂・ライブロックに発生
原因: 立ち上げ初期に多く発生。ケイ酸塩(シリケート)が栄養源。自然と収まることが多い。
対策: 時間が経てば落ち着く。RO水(逆浸透膜で精製した水)を使うと発生量を抑えられる。
緑ゴケ(緑藻)
見た目: ガラス面に濃い緑色のコケ
原因: 硝酸塩・リン酸塩の過剰、光量過多
対策: 水換え頻度を増やす、照明時間を短くする(8〜9時間に)、掃除屋生物の投入
藍藻(シアノバクテリア)
見た目: 赤みがかった・青みがかった膜状のコケ。独特の臭い
原因: 水流の弱い場所・栄養過多
対策: サーキュレーターで水流を当てる、抗生物質系薬品(エリスロマイシン等)を使う方法もあるがサンゴには使用不可
緑藻ハネモ・カウレルパ(アメーバ状)
見た目: 薄い膜や球状に広がる藻
原因: 栄養過多・水換え不足
対策: 手で取り除く、スポイトで吸い出す、掃除屋生物
掃除屋生物5選
1. ヤエヤマギンポ
コケを削り取る歯を持つ。特に緑ゴケに効果的。表情が面白く、観賞魚としても人気。1匹いれば60cm水槽の緑ゴケを大幅に減らせる。
2. シッタカ貝
ガラス面・ライブロック・砂の上のコケをよく食べる。安価で入手しやすく、10〜20匹入れても問題ない。ただし飛び出しやすいのでフタ必須。
3. マガキ貝
砂の上のコケ・デトリタスを食べる。砂面の清掃担当として定番。砂をほじくりながら移動するため、砂面がきれいに保たれる。
4. タツナミガイ(アメフラシ)
藍藻を食べる数少ない生物。藍藻に困ったら投入を検討する。ただし危険を感じると紫の液体を噴射するため、タンクメイトとの相性を要確認。
5. スカンクシュリンプ(ホワイトソックス等のエビ類)
直接コケを食べるというより、残餌・有機物を処理してコケの栄養源を減らす役割。魚の寄生虫を取るクリーナーとしても有用。
物理的な除去方法
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水槽の内外にマグネットを挟んでスポンジを動かし、ガラス面のコケを拭き取る。手が濡れないので楽。
スクレーパー
頑固なコケはスクレーパー(プラスチック刃)で削り取る。ガラスの場合は金属刃でも可。アクリル水槽は傷つくので樹脂刃専用。
換水による希釈
硝酸塩・リン酸塩を減らすには定期的な換水が基本。週に10〜20%の換水を続けることがコケ対策の土台になる。
コケを根本的に抑えるには
| 対策 | 効果 |
|---|---|
| 換水頻度を増やす | 栄養塩(硝酸塩・リン酸塩)を減らす |
| 照明時間を短くする | 8〜9時間が目安。タイマーで管理 |
| スキマーを強化する | 有機物を水中にいる段階で取り除く |
| RO水を使う | シリケート(茶ゴケの栄養源)を排除 |
| 過密飼育を避ける | 排泄物を減らす |
まとめ
- コケは水質・光量・生物の組み合わせで管理する
- ヤエヤマギンポ+シッタカ貝は60cm水槽の定番掃除屋コンビ
- 藍藻が出たら水流の強化とタツナミガイで対処
- 根本は換水+スキマー強化
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