RO水とは?海水水槽に必要な理由と作り方

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水道水で海水を作ってる人、それがコケ爆発と水の白濁の原因になってるかもしれない。

水道水は飲み水としては十分な品質でも、サンゴや海水魚の飼育には不純物が多すぎる。リン酸塩や硝酸塩が最初から含まれていて、そのまま使うと藻類の栄養を自分で補給し続けることになる。この記事ではRO水が何か、なぜ海水水槽に必要なのか、そして自宅でどうやって作るかを具体的に解説する。RO浄水器の選び方からTDSメーターの使い方、おすすめ製品の比較まで紹介するので、水質管理で悩んでいるなら参考にしてほしい。


RO水とは何か

RO水とはReverse Osmosis(逆浸透膜)で処理した水のことだ。逆浸透膜は0.0001ミクロンの細孔を持つフィルターで、水分子以外のほぼすべての物質を除去できる。処理後のTDS(総溶解固形物)は0〜2 ppmまで下がり、純水に近い状態になる。

日本の水道水のTDSは地域によって50〜200 ppm程度ある。含まれる主な物質は塩素、重金属(銅・鉛)、リン酸塩、硝酸塩、シリカで、いずれも微量でも海水水槽では問題になりやすい。蒸発補水を毎日続けると、不純物だけが残って水槽内に蓄積するのが厄介なポイントだ。


海水水槽にRO水が必要な3つの理由

リン酸塩・硝酸塩の持ち込みをゼロにする

水道水に含まれるリン酸塩は0.1〜0.5 ppm程度あることが多い。サンゴ水槽の理想値は0.03 ppm以下なので、水道水をそのまま使うと立ち上げ直後からスタート地点で不利になる。リン酸塩は藻類の最大の栄養源なので、海水魚水槽のコケ対策:原因と効果的な除去方法をどれだけ実践しても、水から持ち込み続けている限り根本解決にならない。

塩素と重金属からバクテリアと無脊椎動物を守る

水道水の塩素はバクテリアを殺す。水槽のサイクリング中にカルキ抜きを忘れてバクテリアが死滅するのはよくある失敗だが、RO水を使えばそもそも塩素の心配がない。銅は0.05 ppmでもサンゴや無脊椎動物にダメージを与えるため、古い配管が使われている集合住宅では特に注意が必要だ。

蒸発補水での不純物蓄積を防ぐ

海水水槽では毎日数リットルが蒸発する。蒸発するのは純粋な水だけで、塩分や不純物は残る。補水に水道水を使うと不純物だけが毎日少しずつ足され続け、半年後には目に見えて水質が悪化する。RO水で補水すればこの蓄積を完全に防げる。

RO浄水器の導入を検討しているなら、まず自宅の水道水のTDSを計測してみよう。 TDSメーター(HM Digital TDS-4など、1,500〜2,000円)を1本持っておくと、浄水器の効果確認にも使えて地味に便利だ。


RO浄水器の選び方

4ステージ vs 5ステージ構成

基本構成は「セディメントフィルター → カーボンブロック → RO膜 → DI樹脂」の4ステージ。DI(脱イオン)樹脂を通すことでTDSをほぼ0 ppmにできる。サンゴを飼うなら4ステージ以上、できれば5ステージ(カーボンフィルターを2段にしたもの)を選んだほうがRO膜の寿命が延びる。

処理能力と廃水比率

安価なRO浄水器は廃水比率が1:4程度で、1リットル作るのに4リットル捨てる。水道代がかさむので長期使用では割高になりやすい。海外アクアリストの間で定番のBRS(Bulk Reef Supply)のBRS 4-Stage RO/DIシステム(Amazon)は廃水比率が改善されており、コスパが高い。国内で入手しやすい製品としてはテトラ クリスタルウォーターRO(50G)がある。処理能力は1日約190Lで、60cm水槽なら十分な量を確保できる。初期費用は1.5〜2万円程度だ。※アフィリエイトリンク

正直、3,000〜5,000円台の超安価なRO浄水器はRO膜の品質が惜しいことが多く、TDSが10 ppm以下まで下がらないケースもある。最初から信頼性の高い製品を選ぶほうが結果的に安く済む。


RO/DI水の作り方:5ステップ

海水水槽の立ち上げ手順と合わせて読むと、水作りからサイクリングまでの全体像がわかりやすい。

  1. 浄水器を水道に接続する — 流し台下の給水管に分岐アダプターを取り付ける。DIY経験がなければ業者に依頼するほうが早い。
  2. 捨て水を30分流す — 初回使用時はフィルター内の炭粉などを洗い流す。
  3. TDSを計測する — DI樹脂の出口でTDSが0〜1 ppmであることを確認。10 ppmを超えたらDI樹脂の交換時期だ。
  4. 遮光容器に貯める — 20〜40Lの食品グレードポリタンクが使いやすい。光が当たると藻類が発生するので遮光できる容器を選ぶ。
  5. 人工海水の素で海水を作る — TDS 0のRO/DI水に人工海水の素を溶かし、屈折計で比重1.025〜1.026に調整する。

実際に使ってみたら、HM Digital TDS-4の購入は最初にやっておけばよかったと感じた。 フィルター交換のタイミングが数値で把握できるので、勘で判断するより水質が安定しやすい。


フィルター交換の目安

フィルター 交換目安
セディメント 6ヶ月〜1年
カーボンブロック 6ヶ月〜1年
RO膜 2〜3年
DI樹脂 TDS 10 ppm超えたら随時

DI樹脂は使用頻度次第で交換頻度が変わる。週100L使う環境なら半年〜1年、少量使用なら2年以上持つこともある。交換コストは樹脂単品で2,000〜4,000円程度だ。


RO水だけでは解決しない問題もある

RO/DI水を導入しても水質が改善しないケースでよく見られる原因は3つある。

  • ライブロックからのリン酸溶出 — 古いライブロックは内部にリン酸を蓄積していることがある。ライブロックの組み方を見直すか、キュアリングを徹底するといい。
  • プロテインスキマーの容量不足 — スキマーが小さいとDOC(溶存有機物)が蓄積し、硝酸塩やリン酸塩が増え続ける。60cm水槽に合うスキマーの選び方も参考にしてほしい。
  • 給餌量の過多 — どれだけ良い水を使っても、餌が多すぎれば栄養塩は増える。魚1匹につき2〜3分で食べ切れる量を基準にするといい。

水質管理の土台はRO水から始まる

良い水質を長期維持するための土台はRO/DI水にある。浄水器への初期投資1.5〜2万円で、コケ対策や換水の手間が大幅に減る。サンゴ水槽を本気で長く続けたいなら、早い段階で導入することを強くおすすめする。

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